「永守さんは俺をなんだと思ってるんだろう‥」 遠い目をする神谷くんになんと言葉をかければいいか解らなかった。それは、ほんの数分前の話です。 『咲ちゃん、今日も部活頑張ってください!』 『ん、ありがとう。』 咲は、神谷を一瞥してから華乃手を強く握りしめこういった。 『神谷になんかされそうになったら思いっきり叫ぶんだよ!』 というやりとりを経て今に至ります。