地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜



私の声に反応したのか、机に突っ伏していた龍真が上体を起こす。

そのまま一つ伸びをしてから、ゆっくりと目を開け……


「っ、神無!!」「ほぇ!?」


龍真が大声で私の名前を呼んだ。

予想外の行動に首をすくめたその瞬間、龍真はこちらへ駆け寄ってきて……


「馬鹿、メイク落とせっ!!」


焦った声でそう言うと、私の腕を掴んで教室から出ようとする。