私の声に反応したのか、机に突っ伏していた龍真が上体を起こす。 そのまま一つ伸びをしてから、ゆっくりと目を開け…… 「っ、神無!!」「ほぇ!?」 龍真が大声で私の名前を呼んだ。 予想外の行動に首をすくめたその瞬間、龍真はこちらへ駆け寄ってきて…… 「馬鹿、メイク落とせっ!!」 焦った声でそう言うと、私の腕を掴んで教室から出ようとする。