「俺は幸せだ……神無の双子の妹だし、しかもギャフッ」 「もう、兄ちゃんは黙ってて!!」 何か変な事を口走りそうだったから、ぎゅむッと足を踏む。 せっかくの感動が台なしだよっ!! …そんな私と兄ちゃんのやり取りに、芽有が声を上げて笑う。 それにつられて、私と兄ちゃんも笑い出す。 その時間は、すごく幸せだった。 幸せだった、けど――…。