芽有は、私の真剣さを読み取ったのか 「あぁ……コレだよ」 そう言いつつ、一冊の手帳らしき物体をかばんから取り出した。 復活した兄ちゃんもリビングへと入ってきて、二人並んで見たソレは。 「「母子手帳……?」」 随分と薄汚れた、一冊の母子手帳だった。 ……でも、私も母子手帳持ってるよ? 疑問を抱えたまま、ページを一枚めくった瞬間…… 私の疑問は、完全に霧散した。