「いっそ、私がモテモテにだったら良かったのに……」 そしたら、龍真の彼女は私でいいのかな…なんて悩まないで済んだ気がする。 だけど、 「……それは、俺が困るって」 龍真がそう言って首を横に振ったから、私は驚いた。 「えっ、普通は可愛い彼女の方が嬉しいんじゃないのっ!?」 「それはそうなんだけど……」 ほら、やっぱり。 地味な子より可愛い子のほうが、嬉しいんじゃん……。