陽子さんは、そんな私のリアクションに満足げに頷くと
「――私の霊力は、最後まで『鬼』を吸い続けた。
そしてその結果、私の精神は負の感情に飲み込まれ――精神が崩壊し、そのまま自殺したわ」
「………!」
あまりにも壮絶なその状況を想像して、私は思わず息を呑んだ。
けれど陽子さんは、目を見開いて絶句する私に綺麗な笑顔を浮かべると、話を続ける。
「そしてその後、幽霊の状態で現世へ残った私は――唯一の未練だった、月ちゃんを探し出した」
彼女はそう言うと、月代さんの方へ視線を移した。
それを受けた月代さんも、陽子さんと同じように優しい微笑を浮かべると
「その頃私は、離れ離れにされてしまった陽ちゃんの事を気にしながら、人里離れた村の中で静かな日々を過ごしていたわ。
けれどそんな時、陽ちゃんが死んだという話を聞いて――私は、大きな衝撃を受けた」
「……………」

