『あぁ……ダメだな』
やっぱり、死ぬもんじゃないな。
手遅れになって、手に入らなくなった今になって…皆の温もりが、笑顔が、恋しくてたまらない。
「あは、やだな…。こんなに未練タラタラだったら、地縛霊になっちゃうよぅ……」
目から零れ出す涙を拭いながら、無理矢理に笑ってみせる。
すると。
「――っ、なにを勘違いしてんだよ!やっぱ神無は馬鹿だな!!」
そんな言葉と共に、樹が私の頭をグシャグシャと乱暴に撫でた。
そして
「ったく、勝手に考えて勘違いしてるんじゃねぇよ!
…言っとくけど、お前はまだ死んだ訳じゃねえからな!?」
その言葉に、思わず顔を上げて目を丸くした。

