そして。
「そっか。そっ…かぁ……」
実感した瞬間、心の中に悲しみが溢れ出してきた。
――自分を『人守り』の剣で貫いた事には、後悔していない。
あの状態で【核】を作るために『霊力』を使っていたら、私はその強大な力に呑まれ、確実に『霊力』を暴走させていたと思う。
……けど。
『やっぱり…悲しいなぁ』
また瑠美の惚気話を聞きたかったし、兄ちゃんの馬鹿な行動にツッコミ入れたかったし、芽有の歓迎会もしてなかったし、
それに。
「…………龍真」
もう一度、頭を撫でて欲しかった。
『神無』って、名前を呼んで欲しかったよ……。

