地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜





そして。



「そっか。そっ…かぁ……」



実感した瞬間、心の中に悲しみが溢れ出してきた。



――自分を『人守り』の剣で貫いた事には、後悔していない。



あの状態で【核】を作るために『霊力』を使っていたら、私はその強大な力に呑まれ、確実に『霊力』を暴走させていたと思う。


……けど。



『やっぱり…悲しいなぁ』



また瑠美の惚気話を聞きたかったし、兄ちゃんの馬鹿な行動にツッコミ入れたかったし、芽有の歓迎会もしてなかったし、


それに。



「…………龍真」



もう一度、頭を撫でて欲しかった。


『神無』って、名前を呼んで欲しかったよ……。