けれど、その後の丸一日間は意識不明の状態だったのも確かで。 「……神無」 「ふぇ?」 「………もう二度と、あんな危ない真似はするなよ」 神無の意識が戻るまで生きた心地のしなかった事を思い出した俺は、そう呟くと神無を抱きしめる腕に力を込めた。 「………うん」 しょんぼりとしながら神無が頷くのを確認してから、俺は腕に込めていた力を抜く。 すると、 「あ、そうだ龍真!」 神無が、何かを思い出したかのように顔を勢い良く上げた。