――大変だった文化祭の日から、すでに3日が経過していた。 何も知らせずに学校に置いてきた柏木と愁は怒っていたが、事の一部始終を聞いた後は大人しくなった。 ――まぁ、すぐに 『どうして親友の危機に私を呼ばなかったのよ!馬鹿!!』 と叫んだ柏木に、何故か俺が張り倒されるハメになったが。 「……あれは痛かったな」 思い出して、ついつい眉をしかめる。 そうこうしてる間に目的地に着いた俺は、目の前の扉をスライドさせながら 「ただいま」 と声をかけ――…