「――本当は、分かってたんだ おじいちゃんの霊力を吸い切ったら最後――私に、【核】を作り出せる程の力が残らない事を」 そう呟いて、グッと刀の柄を握りしめた。 そして。 「霊力を吸い続ける人形なんて、この世にいたら迷惑だもん。 みんな、今までありがとう―――大好きだよ」 そんな言葉と共に、小さく微笑んで。 ずぶっ、 という濡れた音と共に 私は 自分の左胸を 白銀の刃で貫いた。