【神無Side】 「………はぅ」 芽有の作戦を聞いた私は、【念話】の糸が自分から外れたのを確認してから小さく息を吐いた。 いくら芽有が放出する霊力を最小限に留めているとはいえ、私はそれらを全て吸ってしまっている訳で。 『申し訳ないなぁ……』 心の中で呟きながら、私は顔を上げた。 視界に入ったのは、だいぶ赤色に戻った自分の霊力。 そして、 「……大丈夫。絶対、助ける」 包帯の巻かれた腕で私の頭を撫でる、私の最高の彼氏――龍真。