……『あれ』以降豹変してしまった、今のおじいちゃん。 でも、それ以前に私のおじいちゃんで――だからこそ今まで憎めなかったし、『道具』でもいいから好かれたいと願ったんだと思う。 そうじゃなかったら、 「…………っ」 きっと、こんなに傷付かなかったと思うから。 ……けれど私は、自分でこの道を選んだ。 おじいちゃんの『道具』としてではなく――家族の『妹』として生きたいと、願った。 だから。