「「「「「っ!?」」」」」 強烈な風に誰もが立ち尽くす中、強い光を瞳に秘めてその場に立っているのは――お兄とお姉。 霊力を吸収する事もされる事も…全て無視して、妹のために力を振るった二人の視線の先には 「………ちっ」 私の背後で舌打ちする、おじいちゃんの姿があった。 その顔は醜く歪んでおり 「なぜ阻止するんだ?二人共。…その『道具』にはもう用は無い、わしの【核】を返してもらっても良いじゃろうに」 ――そのしわがれた声は、私の心の奥深くを突き刺す。