赤黒く染まっていたお姉の霊力が、私の中に埋まった【核】の力を取り込んで少しずつ赤に戻る。 それに伴って、自分の身体が少しずつ重くなっていくのを感じながら 「……過去に起こった事や起こした事をいくら悔やんでも、時間は元に戻らない。 だけど、私が今感じてる…芽有の存在を知らなかった事や、芽有を助けられなかった事に対する悔しさは、現在《イマ》の事だから。 ……だから芽有、お願い」 『助けて欲しいと、願って。 今度こそ、芽有の事を守る。絶対に助けるから――…』 お姉のその言葉に、強く頷いた。