「ごめん…ごめんね、芽有」 先程よりもさらに黒く染まっていた霊力が、私の霊力を緩やかに吸い取り始める。 けれど、私はそんな事よりも 「ごめ、ね…芽有……」 「…なんで……?」 なんでお姉が、謝るの?と。 そちらの方が、気になっていた。 だって…さっきのは、私の一方的な八つ当たり。 お姉は悪くない。悪くないのに。