地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜





お兄もお姉も、私の存在なんて今まで知らなかったくせに。


知らないまま、のうのうと生きていたくせに。


それなのに、



「私がおじいちゃんを手伝ってる事を、とやかく言われる筋合いは無いッ!」



――地下室に私の叫びが木霊して、そのまま自分に突き刺さる。


……痛い。


心が痛くてたまらない。


間違ってるって、もうこれ以上言っちゃダメだって、頭では分かってるのに。


なぜか、ブレーキがかけられない。