お兄もお姉も、私の存在なんて今まで知らなかったくせに。 知らないまま、のうのうと生きていたくせに。 それなのに、 「私がおじいちゃんを手伝ってる事を、とやかく言われる筋合いは無いッ!」 ――地下室に私の叫びが木霊して、そのまま自分に突き刺さる。 ……痛い。 心が痛くてたまらない。 間違ってるって、もうこれ以上言っちゃダメだって、頭では分かってるのに。 なぜか、ブレーキがかけられない。