地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜





そして、『鬼』のほとんどが、おじいちゃんの持つ赤い石に吸収された頃。



『め、あ…り……』



名前を呼ぶ声が、聞こえた。


…それは、少しの物音に紛れてしまいそうな程にか細くて。


今にも、消えてしまいそうで。


それが悲しくて、申し訳なくて、嗚咽を漏らしながらそちらを見れば



『しあわ、せ…に……』



着ていた洋服を口から吐き出した鮮血に染め、顔を真っ白にしながら


黒い石を握りしめて微笑む、おじいちゃんの姿があって。



『あ…いし……て………』



そう呟くと同時に『鬼』を完全に吸収し終えたおじいちゃんは、その場に――倒れた。