『なに、これ……!!』 不意に胸が苦しくなって、私は胸を押さえた。 心臓が、バクバクする。 なんだか無性に悲しくて、寂しくて……何故か、目にじわじわと涙が浮かび始めた。 『……ゔー…』 巨大な鬼から少しずつ後じさりながら、私が思い出したのは。 『でも、芽有がもしも大きな鬼を見つけて怖くなったら、わしを呼ぶんじゃぞ。 そんな鬼、わしが一瞬で片付けてやるからの』 そう言って柔らかく笑う、おじいちゃんの笑顔で。