地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜





心臓をドキドキさせながら、そっと靴を履いて玄関から出る。


靴の裏で石のこすれるジャリ…という音が、闇の中でやけに大きく反響した。



『…………さて』



私は、今さら感じた心細さを消すように呟いて、一枚のはがきをリュックサックから取り出した。


シンプルなイラストの描かれたそれは、父さんと母さんの家――すなわち、ユウヤとカンナの家からのもの。


『会いに行く』とはいえ、彼らの住んでいる場所を知らなかった私は

正月に届いた年賀状を参考に、家を探す事にしたのだ。