地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜





物心ついた時には、私はおじいちゃんに育てられていた。



おじいちゃんは、優しかった。



『人を傷つけてはいけないよ』


『笑顔と、ありがとうやごめんなさいを素直に言える子になるんだよ』



そう言っていつも笑ってくれるおじいちゃんが、私はとても大好きだった。


……でも時々おじいちゃんは、私を通して他の誰かを見ているような…そんな、遠い目をする時があって。



『……おじいちゃん?』


『ん?……あぁ、どうしたんだい?』


『……んーん。なんでもない』



幼いながらも聞いちゃいけない気がした私は、いつも聞くのをやめていた覚えがある。