地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




それを聞いた瞬間…芽有の表情ががらりと変わった。

今まで保っていた微笑が崩れ、――泣き出しそうな表情になる。

微かに震え出した唇が象るのは、『うそだ、うそだ……』


「……嘘じゃ、ない、よ」


その言葉に気付いた私は、強くなってきた倦怠感に負けないようにもう一度強く唇を噛むと……そう、強く言い切った。

弱々しい光を宿した黒と赤の瞳が私を見つめる。


私は、その目を見つめ返すと


「嘘、なんかじゃ、ない」


もう一度、ゆっくりと言葉を繰り返した。