また強まってきた倦怠感によって口を開けるのも億劫になり、目線だけで伝えようと兄ちゃんを無言で睨んでみる。 と、 「ちっ……まぁ、今は仕方ない」 兄ちゃんは、渋々といった様子で前に向き直り 「俺の大切な妹は、もう一人いるし――なぁ、芽有?」 私達が話す間ずっと俯いたままだった、小柄な少女に話しかけた。 話しかけられた芽有は驚いて顔を上げると、今まで無表情だったその顔に嘲笑を張り付けた。 そして、口を開く。 「……馬鹿なのね、貴方」 心底呆れたような口ぶりで。