地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




心地好い倦怠感に包まれながら、呑気にそんな感想を抱いていると…


「……神無、大丈夫?」


私を抱きしめたまま動かなかった龍真が、不意にそう尋ねてきた。


「うん。今は平気だよ」

「……今は?って事は、これから悪くなるのか?」

「……………っ」

「……そうか」


言葉を失った私の反応で、答えを悟ってしまったらしい。


『もし…これ以上悪くなったら』


操り人形になる自分を想像して、思わず俯いていると……突然、龍真が体を離した。


「え……?」


一瞬ふわ…と傾く体。

けれど、後ろに倒れそうになったその時、私の背に龍真の右腕が回された。

そのまま、左腕を私の膝裏に差し入れてくる。


なんだろう?と思ったその途端、


ぐぃっ、


「…きゃぅ!?」


私の体は、龍真によっていともたやすく抱き上げられてしまった。

つまり、お姫様抱っこ。