「お前の言った通り、確かに神無はココにいたけど…どうしてこんな状況になってるんだ?」 ――…芽有は、俯いたまま。 「お前…一体どうしたんだ?」 何も、喋らない。 しかしその代わり、ゆっくりと両手を上げると右目のカラコンを外し、静かに顔を上げてみせた。 黒と赤の二色に染まった瞳に射抜かれて、言葉を詰まらせた兄ちゃん。 蓮さんや琥珀ちゃん、龍真も、芽有の赤い瞳を見て息を呑む。 そして一瞬の静寂――… 「芽有は、どうもしとらんよ?」 次に動いたのは、ニコニコと笑うおじいちゃんだった。