重い沈黙で満たされた、薄暗い地下室。

ピン…と張りつめた空気の中、最初に口を開いたのは


「なぁ、芽有…どういう事だ?」


――…兄ちゃんだった。

兄ちゃんは、扉の前に佇む芽有をまっすぐ見つめると、口を開く。