『もしも、私が生まれていなかったら――…』
『もしも、私が愁君と関わっていなかったら――…』
生じたその考えに、私はきつく眉を寄せ、
…――結局。
「しかし、残念ながらその時の計画は失敗した。何故なら、」
「意識を取り戻した私は、霊力が強くなっていただけ。
【鬼巫女】の封印は、解けていなかったから……?」
私はそう言葉を引き継ぐと、目を見開くおじいちゃんをまっすぐに見据えた。
口の中が、妙に渇く。
驚愕に染まったおじいちゃんの表情がすぐに笑顔へと変わり、私の発言がおじいちゃんを喜ばせた事を悟った。
――…でも。
それでもいいから。
「……それで?」
私は、たった今思いついた
『私がいなければ』
という考えを思い出したくなくて。
「そのあと…どうしたの?」
私は自分から、おじいちゃんに話の続きを求めた。
――――――
――――
――

