地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




『もしも、私が生まれていなかったら――…』

『もしも、私が愁君と関わっていなかったら――…』


生じたその考えに、私はきつく眉を寄せ、

…――結局。


「しかし、残念ながらその時の計画は失敗した。何故なら、」

「意識を取り戻した私は、霊力が強くなっていただけ。
【鬼巫女】の封印は、解けていなかったから……?」


私はそう言葉を引き継ぐと、目を見開くおじいちゃんをまっすぐに見据えた。



口の中が、妙に渇く。



驚愕に染まったおじいちゃんの表情がすぐに笑顔へと変わり、私の発言がおじいちゃんを喜ばせた事を悟った。


――…でも。

それでもいいから。


「……それで?」


私は、たった今思いついた


『私がいなければ』


という考えを思い出したくなくて。


「そのあと…どうしたの?」


私は自分から、おじいちゃんに話の続きを求めた。



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