地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




「……そうしてわしは、【核】を使ってこの町に『鬼』を集め、神無の『霊力』を削り

神無が一番弱っている瞬間を狙って、生徒の一人を5段階目に仕立てあげた」

「そんな………っ」

「もちろん学校の生徒といっても、誰でも良かった訳ではない。神無が確実に気付くような人物でなければならん。

しかし、5段階目の『鬼』を一般人に憑かせるためには、少し時間が必要じゃからのぅ……。

それらを考慮した結果、
『鬼』が近くに来たら神無が即座に護るであろう『霊力持ち』の人間はあえて狙わず、その近くにいた男子生徒を狙ったのじゃ」

「…え?……じゃあ、」


愁君が5段階目の『鬼』になったのは、偶然なんかじゃなく。



全て、仕組まれていた事だった……って事!?



「………………っ!!」



心の中で、黒い気持ちが蠢く。

おじいちゃんを睨みつけたままの私は、



『赦せない……ひどいよ!!』



そう言おうと口を開き、


――…ふと。



『でも、おじいちゃんにこんな事をさせてる原因は……何?』


『誰と一緒にいたから、愁君は5段階目にされたの?』



心の中で生まれた囁きに、動きが止まった。