「……そうしてわしは、【核】を使ってこの町に『鬼』を集め、神無の『霊力』を削り
神無が一番弱っている瞬間を狙って、生徒の一人を5段階目に仕立てあげた」
「そんな………っ」
「もちろん学校の生徒といっても、誰でも良かった訳ではない。神無が確実に気付くような人物でなければならん。
しかし、5段階目の『鬼』を一般人に憑かせるためには、少し時間が必要じゃからのぅ……。
それらを考慮した結果、
『鬼』が近くに来たら神無が即座に護るであろう『霊力持ち』の人間はあえて狙わず、その近くにいた男子生徒を狙ったのじゃ」
「…え?……じゃあ、」
愁君が5段階目の『鬼』になったのは、偶然なんかじゃなく。
全て、仕組まれていた事だった……って事!?
「………………っ!!」
心の中で、黒い気持ちが蠢く。
おじいちゃんを睨みつけたままの私は、
『赦せない……ひどいよ!!』
そう言おうと口を開き、
――…ふと。
『でも、おじいちゃんにこんな事をさせてる原因は……何?』
『誰と一緒にいたから、愁君は5段階目にされたの?』
心の中で生まれた囁きに、動きが止まった。

