そう。 父さんは、『鬼』に触る事ができる人だった。 ……だけど、それだけ。 『視』える訳じゃなかった父さんは、よく『鬼』に躓いて転んでたんだよね。 「…………………」 当時の情景を思い出して、懐かしい気持ちになった私は 「そう。わしはソレを利用した」 おじいちゃんのその一言で、一気に現実へと引き戻された。 「『触覚』というのはな、神無。実は副次的な効果でしかないのじゃよ」 「………え?」 それは、どういう……