それを聞いた神無は、ぴくっ…と体を強張らせると 「……私と、芽有………」 「そうじゃ」 ぽつり、素直に言葉を零した。 それを聞いたわしは、深く頷いてその考えを肯定する。 そして、 「わしも、お前達が生まれた直後……同じように思ったよ」 そう言葉を紡ぐと、目を閉じ 「……だから、その時から。 わしはお前が欲しかった」 17年前へと思いを馳せた。