地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




それを聞いた神無は、ぴくっ…と体を強張らせると


「……私と、芽有………」

「そうじゃ」


ぽつり、素直に言葉を零した。

それを聞いたわしは、深く頷いてその考えを肯定する。

そして、


「わしも、お前達が生まれた直後……同じように思ったよ」


そう言葉を紡ぐと、目を閉じ


「……だから、その時から。

わしはお前が欲しかった」


17年前へと思いを馳せた。