月代は、正式に【忌み子】として称される事になり、『鬼狩り』の一族から遠く離れた親戚へ預けられ。 陽子は……『鬼狩り』一族の離れに幽閉されたという。 ―――――― ―――― ―― 「……わしが読んだのは、そこまでじゃ。残りの文章も探してはみたがのぉ…」 わしはそう呟きながら、張り付けにされている神無へ目を向けた。 神無は……よほど衝撃を受けたのか、目を見開いて絶句している。