『私のために、作った……?』 どういう意味かわからず、首を傾げると。 「孫である芽有には、『忌み子』でも使える【核】を作った だから神無にも、わしのとっておきを作っておいたのじゃよ」 そう言うとおじいちゃんは瞳を細め、その【核】を懐へ戻した。 そして、 「……まぁ、【核】の話なんぞここまでにしよう。 それより、少し年寄りの昔語りに付き合っておくれ」 しわがれた声で、低く笑った。