「――…え?」 頭の中で、違和感なく嵌まっていくパズルピース。 これは、馬鹿な私の推論でしかないはずなのに 「じゃあ、行ってきます」 「あぁ」 そう言って芽有を送り出す背中が、急に怖くなった。 おじいちゃんは、走っていく芽有の姿を見送ると 「―――さて、」 そう小さく呟いて、私の方を振り向いた。 その表情は、先程までの朗らかなものではなく、とても厳しいもので。 「…………っ」 知らず知らずのうちに汗ばんでいた両手を、ぐっ…と握り込んだ。