でも、 「はじめまして ……おじいちゃん」 孫がこんな状況でも動じないし、それに…… 「そうじゃ、芽有。そろそろお客様が来る頃じゃろう? いっておいで」 「はいっ!!」 誘拐されているはずの私のところに普通にやって来て、普通に話しているなんて… どう考えてもおかしい。 そう考えて――… 「………あれ?」 ふと、感じる胸騒ぎ。