今まで、黒い【核】によって【鬼】にされていた人は なんらかの負の感情を、虚ろな目でずっと呟いていたのに…… 芽有にはそれが、ない。 「…………くすっ」 瞳に、明確な嘲りを含ん微笑しているのみ。 ――…その時、私の耳にある言葉が蘇った。