――天井も壁も、全てが土で覆われた、六畳くらいの空間。 窓はなく、明かりは天井からぶら下がった裸電球が一つのみで、 出入口といえば、私の正面にある古ぼけた扉だけ。 空気はヒンヤリと冷たく、手先が痺れる程。 そして鼻先に漂うのは――土と、【鬼】の匂い。 それら全てを踏まえて、考えられる場所といえば――… 「地下……?」 …――そんなところだろうか。