だって、実際知らないし。 シスコン過ぎて困る兄ちゃんなら一人いるけどねっ!! 心の中で叫ぶ。けど、 「本当なんだよ……?」 戸惑ったようなその声に、困惑してしまう。 「……うぅ…」 確かに私達、顔はすごく似てるし……もしかして、本当なのかなぁ…なんて思った瞬間。 「隙ありッ!!」 転校生さんが大きな声で叫んで、私に手を伸ばした。 そして、私が驚いて固まったその一瞬で―― ―――…カラン かけていた眼鏡を、外される。