「くっ……!!」 いくら龍真の事で動揺していたとはいえ…… こんなに簡単に捕まるなんて!! 悔しさに、思わず歯噛みしてしまう。けど、 『……とりあえず、ここから逃げ出さなきゃっ!!』 そう考えた私は…ひとまず気持ちを落ち着けてから、 周囲の観察を始めた。