地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




「………っ、ぐすっ…」

「神無……」

「ご、ごめ、なさ……っ」

「もう大丈夫。大丈夫だから…」


薬品の臭いが漂う保健室。


足を捻挫した私は、肩を刺された龍真をここに連れてくるまでも、


……連れて来た後も、


ずっと泣き崩れていた。