地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




「…………っ龍真ぁ」



頭上から振り下ろされる、銀。

なんとか避けようともがくも、肩を掴まれてしまえば意味は無い。

痛みを覚悟して瞳を閉じ、思わず愛しい人の名を呼んだ瞬間――




「神無ぁぁぁああああッ!!!!」




私の視界に飛び込んできたのは、

血相を変えてこちらへ走り寄ってくる――龍真だった。