地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




「あっぶなー…!!」


銀色の光の正体は、包丁。

それを私に向けたのは、赤い瞳の――…同級生の女子。

エプロンを着けてるから…多分、どこかの屋台で働いているとこを【鬼】にされたんだ。


「やめてやめてやめて………」


感情の抜け落ちた表情と声で、それだけを呟き続けている…。