体育祭以来、【核】の力を取り込むようになってしまった私の霊力。 空気を赤く染めるほどの密度になったその剣を手に、体育裏へ飛び込んだ瞬間――… びゅん!! という音と共に、銀色の光が目の前で閃いた。 「ッ!!」 危険を察知した私は咄嗟にその場で踏ん張り、踵に力を込める。 慣性の法則で前になびいた数本の髪が、ひらりと宙に舞った。