地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




『気配は……体育祭の時と同じ、体育館裏だ!!』


そう確信した私は、スカートのポケットから『符』を取り出すと、



「―――破」



小さく呟いて、『鬼狩り』の力を顕現させた。

握った『符』を媒介にして現れた霊力が、赤い刃を形成する。