体育祭の時よりも大きくて強い、その気配。 反応した私の身体が、一瞬で総毛立つほどの存在感。 『……なんで今まで、気付かなかったんだろう!?』 思わず自問しながら、 「ご、ごめん龍真!!ちょっとお手洗い行ってくるね!!」 「え?あ、おいっ、」 龍真の制止を振り切って、全力で走り出す。