――…きゅっ。 不意に龍真が私の手を握りしめてきた。 「………ほぇ?」 温かい手に包まれて、驚いた私が上を向くと 「はぐれたら困るから、な」 そこには、照れ臭そうに微笑む龍真がいて。 「……は、はぅ……っ!!」 その笑顔に魅了されて、私の顔が真っ赤になってしまう。