そして…神無はそのまま、 何も気付かずにその場を去った。 『お姉の…馬鹿……っ』 …その不意打ちの一言に、芽有が酷く動揺していた事にも、 芽有の身体のあちこちに、痣や傷が付いている事にも、 コンタクトケースの中に入っているのは……実は、 ――…黒いカラコンで。