地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




自分の『鬼狩り』の力で龍真の事を守れないのが、悔しくて。


「……っらぁぁぁあああ!!!!」


その怒りに任せて、

恐ろしいほどの密度に膨れ上がった霊力の刃を形成。

そしてそのまま、拳を振り上げた体制で固まる男子に、ぶち当てようとして――…



「………っ、え…!?」



刹那。


    ・・
唐突に、それは起こった。