「そんな……っ!!」 回復するのが、予想以上に早い!! これじゃ、芽有みたいにすぐ体力切れを起こしちゃうよ……!! そう思った瞬間、 「…………てぇいっ!!」 「芽有ッ!?」 へろへろだったはずの芽有が立ち上がり、拳を振り上げた男子へと飛びかかった。 けれど簡単に避けられ、芽有の体は地面へと転がる。 そして……そちらに気を取られた隙に、振り下ろされた拳。