地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




「どうしよう……っ!!」


この前は、全然知らない人だったから……まだ、鳩尾を攻撃する事に躊躇はなかったけど。

今回は違う。

全員、私達の大切なクラスメイトなんだもん……!!


「そんな、攻撃なんて……、」

「お姉、危ないっ!!」


そんな風に動揺していたら、芽有から鋭い声が届いた。

反射的にその場から飛び退くと、1秒前まで私のいたところを拳が通過する。