地味なあの子は鬼狩り少女3 〜深紅の瞳〜




私は意を決して息を吸い込むと、


[[そうさ♪こいつの名前は~♪

ま・ぐ・ろ~~~~♪]]


……やっちゃった。

……本当に、歌っちゃいました。

しかも、その一節を歌い終わった途端……


『神無さんまじ可愛ぇーっ!!』

「龍真君が歌ったわーっ!!」

「かっこいい…っ!!」


あちこちから声が飛んできた。